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越中 福光朝布

¥1,980 税込

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富山県砺波平野では古くから麻を栽培し麻布を織りこれを大きな産業としていた地域であった。福光の山間地では野良着として麻布を織っていた。福光では麻布を「あさぬの」と呼ぶ。古代では布とは麻布を指していた。麻布を生んだ福光は、奈良時代に泰澄によって開山されたという医王山の東麓に広がる地域である。医王山北麓の小矢部市八講田では、八講布または五郎丸布として麻布が織られていたという。そして麻布は江戸時代には加賀藩の御用達となり城端の絹とともに福光の麻布が大きな産業となり地域を支えていた。

江戸時代に入り加賀藩は絹と麻布を藩の特産品として販売を始める。そして高岡・戸出が麻布の集散地であったが、江戸後期には福光が麻布の集散地となり福光麻布と呼ばれるようになった。福光麻布であるが、地域で栽培されたカラムシや大麻の茎の繊維を主原材料として糸を積み、織機に座して腰で編む「いざり機」と呼ばれた地機で織っていた。やがて時代は移り化学繊維が登場し、さらには戦後、大麻の栽培が禁止されたこともあって、福光麻布は昭和天皇の大葬の礼での供給を最後として廃絶してしまった。

南砺市小院瀬見では廃絶したいざり機を復刻するプロジェクトが進められているが、本著ではこの経緯を記録し保存し麻布を通じて南砺市の文化再発見を目指している。



著 者:福光麻布織機復刻プロジェクト
定 価:¥1800
発行日:2016.12.25
ISBN:978-4-86627-019-7
判 型:四六版
頁 数:192 頁

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